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心の働きについて Part 5

「意識」について

 次には、もう少し深い心の分類について、考えてみたいと思うのですが、それは、心理学の世界でも、お馴染みの「表面意識」や「潜在意識」や、「集合的無意識」といった人間の「意識」についての概念になります。

 まず最初に「表面意識」について、お話してみたいと思うのですが、これは単純に、みなさんが日頃、「ああだ、こうだ」と感じたり、思ったり、考えたりしている普通の人間の意識の働きのことです。

 次に「潜在意識」とは、そうした表面意識の奥に隠れた形で存在している意識の作用のことです。

 例えば、口では、何かしたいと言っていても、そうした心の奥では、本当は何かに怯えていて、実際には、いつまで経っても、なかなか行動できなかったりするケースや、なぜか無意識のうちに、自分の体の状態や癖や行動などで、心の中の恐怖心や欲望を表現しようとするケースや、それから、自分の表面意識では、いかんとも止めがたい何らかの強い衝動によって、どうしても大きな声で叫んでしまうとか、何かの突飛な動作をしてしまうようなケースの裏に、そうした人間の心の奥に潜んだ、強い恐怖心や欲望が表されていることが多いのですが、要するに、そうした人間の心の奥に隠れている、無意識レベルの精神的な活動を「潜在意識」と呼んでいます。

 さらに「集合的無意識」と呼ばれているものがあって、これは、そうした潜在意識の働きの中には、明らかに一人一人の個人を越えた国家や民族レベル、さらには、人類レベルの非常に大きな意識のつながりや働きがあるので、これを心理学では、「集合的無意識」などと呼んでいるようです。

 ただ、私の場合には、こうした多くの人々が、無意識レベルで共有している「集合的無意識」と、多くの人々が、普通に表面意識レベルで理解したり、表現したりしている「集団意識」(もしくは、「大衆心理」のようなもの)を合わせて、よく単純に「人類の集合意識」や「人類の意識」というような説明をしています。

 実は、こうした「集合意識」の奥に、さらに現在の人類には、まだあまりはっきりと把握できないような、人間のみならず、自然界のたくさんの生物をも含めた「自然界全体の意識」、あるいは、「宇宙の心」と言ってもよいような、かなり広大な意識の世界があるのですが、これは人間の心というよりも、現在の地球人の感覚としては、もっと高次な「神仏の心」、あるいは、「宇宙の意識」というような呼び方をされているように思います。

 元々の人間は、現在のように一人一人が、かなりバラバラな孤立した意識というものは持っていなくて、そうではなく、一人一人の人間が、ある程度、自立した自由意思は持っているけれども、そうした「自然界全体の意識」、あるいは、「宇宙の意識」の中での自分自身のあり方や生き方も、十分に理解できる、というような意識活動のあり方だったように思います。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2013年9月19日 9:03 PM, 宗教、道徳 / 知恵、正しさ



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