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「愛」について Part 6

 第五には、これは、ある意味で、これらの一連の話の結論になるような話になるのですが、とにもかくにも「愛」に関して、大切なことは、自分の成長と他者への奉仕を、いかにして、うまく両立させてゆくか、ということになります。

 これに関しては、大きく五つのことが言えます(話が長くなったので、結局、とりあえず、二つだけになりました)。

 

1、長い間、人類を苦しめ続けてきた、愛にまつわる悲劇の問題を根本的に解消するためには、多くの人々の間の相互のコミュニケーションを促進することと、若いうちに多少大変な体験と、多少贅沢な体験の両方を経験しておく必要がある

 まず第一には、これはとても難しい話になるのですが、よく小説や映画のテーマに取り上げられるような愛に関する悲劇の問題、つまり、その人物としては、本当に一生懸命、誰かのために愛の行為をしていたはずなのに、結局、いろいろな間違いや行き違いから、そうした愛の行為が報われずに、何らかの形で悲惨な悲劇の結末になってしまうとか、あるいは、お互いに少しでも良くなるような愛の行為を心掛けていたはずなのに、どこかの段階で二人の心が、だんだんすれ違ってゆき、結局、二人の愛は結ばれずに、お互いに争い、苦しめ合うような結果になってしまったり、お互いに離ればなれとなり、バラバラになってしまうなどというようなことが、昔から世間では、時折、実際の出来事として起きては、多くの人々の耳目を集めてきたようなところがあったのです。

 そうすると結局、多くの人々の心の動きを見てゆくと、「ある人は、誰かのことを、本当に心の底から愛して、献身の行為をしたい」と望んでいたとしても、その当の誰かは全然、そうした相手の気持ちに気付かずに、「別の誰かを愛してゆく」とか、「かえって、そうした相手の気持ちを重く感じてしまい、距離をとって、逃げようとする」というようなことが、世間では、結構多かったりするわけなのです。

 それでは、もし、こうした状況において、最善の愛の実現を目指すのであれば、いったい、どのような行動をとればよいのか、というと、これは細かく考えてゆくと本当にきりがないくらい、ちょっとややこしくて、また難しい話になってしまうのですが、私が考えるには、おそらく最善の愛の実現を目指してゆくには、次のような二つのことが、とても大事になるのではないか、と思います。

 

1、愛の行為の誤解やすれ違いを避けるためには、少しでも相手の気持ちを正しく理解し、また自分の気持ちが、相手に正しく伝わるような努力をしてゆくことが大切である

 まず第一には、これはとても単純な話になるのですが、愛の行為において、とにもかくにも大切なのは、そうした愛の行為を行い合う人々や生き物達の間で、いかにして、不必要な誤解や行き違いを避けて、お互いに相手のことを最もよく理解し合った状況において、相手のために何らかの愛の行為をしたり、あるいは、相手へのお礼や感謝の気持ちを伝えるか、ということになってくると思われます。

 つまり何かものすごく一生懸命、何らかの愛の行為をしたのに、それが結果として、あまり良い形で報われないことがあるのは、ひとえに相手の気持ちが分かっていないとか、自分の気持ちが、相手に正しく伝わっていないということに尽きているようなところがあるので、そうした愛の誤解や行き違いを避けるためには、とにもかくにも少しでも多く相手の気持ちを正しく理解するための努力をすると共に、少しでも多く自分の気持ちが、相手に正しく伝わるような努力をしてゆくことが、とても大切なのではないか、ということなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2012年12月16日 9:01 PM, 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 愛について / 知恵、正しさ / 社会、文化



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