Light Symbol

カップルも子供達も家族も、最も幸せに過ごすための子育ての知恵について Part 16

③もし子供の前でも、ある程度自由に勝手にしゃべってみたいという衝動のある人は、自分が十分に責任を持って発言する時と、適当に冗談や雑談を話す部分をしっかり区別して話すようにする

 第三には、これもとても難しいのですが、自分が子供の頃に親の勝手な事情で、あっちこっちとあまりにも生活を振り回されたような人々の中には、その反動で自分の子供に対しても、大した理由もないにも関わらず、「さっきはAと言ったのに、次にはBやCと言わないと気が済まない」というようなとんでもない親が出てきたりすることがあるのです。

 この解決策は、はっきり言って、ちょっとした生活上の工夫としか全く言いようがないのですが、もし子供の前でも、自分の好きなことを多少は無責任にペラペラ話してみたいというような欲求の強い人の場合は、いわゆる普通の大人の社会人の人が、会社で仕事上の発言や行動と、同僚の前での冗談や雑談とをある程度、しっかり区別しているのとほとんど同じように、子供の前でも、「これは、ただ冗談や雑談だから、勝手なことをしゃべるからね」とか、「これは多少めちゃくちゃなことを言っても、全然気にしないでね」というようなスィチュエーションの言動と、それから、「これはきっちりした発言だから、以後、ちゃんとしっかり気をつけてね」とか、「これは絶対に間違えると危険なので真剣に話すから、よく聞いて絶対に間違えないでほしい」というようなスィチュエーションの言動をしっかり分けて話す訓練をすることがとても重要になります。

 一昔前の日本では、「言霊」と言って、「何でも話したことがその通りになる」というような古代や中世の呪術信仰で結構怖がらせられていたようなところがあったので、こうした気軽な言動は、今でも宗教的な人だと結構やりづらい人もいるのかもしれないのですが、ただ前にも話したように基本的に言葉というのは、単なるコミュニケーションのためのツールに過ぎないので、ここは気軽な楽しむための会話、それから、ここは真剣な情報交換や伝達や注意事項のための会話などというように、はっきり言うと、たとえ家庭内の言葉のやり取りであっても、きっちりメリハリをつけておけば、親子の間のこうした言葉による混乱や葛藤のようなものはかなり減るのではないかということです。

※もし子供に対して、多少でも相手の自尊心を傷つけるような言葉を発言してしまった場合には(たいてい相手の表情で分かります)、その場ですぐに「これはそうした意味ではない」とか、「これはただの気軽な冗談で、あなたはとても優秀なのよ」とか、「あなたは、いつもきっちりやっているから全然大丈夫よ」とか、「君は素晴らしい」などというように必ずそうした誤解を避けるためのきっちりとした否定の表現と子供への信頼や褒め言葉を、できるだけその場ではっきり言っておくことがとても大切です。

 

 続く・・・

 

 

 追伸

 私のところも多少、こんな感じの会話の要素があるので、私が話している時の子供の対応は、かなり真剣にピシッと聞いている時と、そうではなく、もう完全に適当に聞き流すような感じでリラックスして聞いている時とで、はっきり言って、同じ親子の会話なのに子供の対応が全然違ったものになっています。

 

Cecye(セスィエ)

2012年12月13日 9:03 PM, 結婚、家庭



«

»

おすすめ記事

過去の記事