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結婚制度の未来とより良き夫婦生活の維持のための知恵と工夫について Part 2

③今後の時代潮流としては、現在のような結婚制度はだんだん廃れるような方向にあるので、末永い結婚生活の維持のためには、あえて二人の間にそれほど厳しい規則や束縛を加えずにある程度の秩序といたわりはあるけれども、かなりフリーな結婚生活を模索するような方向性もありうる

 第三には、これはあまり考えたことのない人が多いかもしれないのですが、実は人類の大きな時代潮流としては、これまでの時代のようなかなりがっちりした結婚制度の維持というのは、今後はだんだん廃れるような方向に進んでいるということです。

 つまり現在の結婚制度の元をたどってゆくと、昔々のその昔、まだ多くの人々が偉い王様の下で毎日毎日大変な重労働をしながら、かなり不安定なその日暮らしに近い生活をしていた頃には、とにかくみんなでがっちりと団結して、お互いに助け合いながら生活しなくてはならなかったために、個人としても、また国家や民族としても、できるだけきっちりした結婚制度を築いて親族や家族単位でお互いに仕事や生活の面倒を見合ったり、お互いにきっちりと働かせるための連帯感や責任感を持たせたり、あるいは将来の兵力や労働力の確保のために子供を産み育てることを一生懸命奨励していたということなのですが、それが近現代に入ると社会制度の発達や生活の向上と共に多くの人々は、それほどそうした親族や家族の団結というものをだんだん必要としなくなるような時代に変化してきたということなのです。

 その意味で、おそらく現代の今頃は、人類が昔から夢見ていた最も幸福な家庭生活、つまり物質的に豊かで、その上、わりとのどかで余裕のある楽しい毎日を過ごせるような家庭生活の最終的な理想型にたどりつきつつある時代であると共に、おそらく現在の推移では、今後もう少し時代が過ぎてゆくと、もっともっと個人個人がフリーな形で、そしてある程度同じような価値観を共有する人々の家庭が、より緩やかにフレンドリーな形でつながったような形の新たな大家庭コミュニティー(共同体)のようなものに移り変わってゆくのではないか、と私は感じております。

 そうすると、いったいどうなるのかというと、おそらく現在の推移だと将来的には、もう少し緩やかな結婚制度の下で、「それぞれの人が結婚はしているけれども、自分の仕事や趣味も同じように楽しんでいる」とか、「子供をただ二人の人間だけで育てるなんてつまらないので、自分の気の合うたくさんの人達と共に、ある程度同じような方向性や責任や仕事を共有しながら一緒に育てていった方が、もっとみんなで楽しめるような素晴らしい子育てができるのではないか」とか、「たった二人の男女の間だけの愛情関係ではもう古いので、もっと大きな全人類的な愛情関係に拡大させていった方がよいのではないか」というような考え方にだんだん変化してゆく可能性が高いということなのです。

 そうすると、ここではどういう結論が出るのかというと、これはかなり変わった結論になるのですが、もし、いざ結婚してみたけれども、ある程度の期間を過ぎて、もう自分としてはその結婚にあまり意義や意味を見いだせなくなってしまったとか、他にもっと長時間、一緒に過ごしてみたい人ができたという場合には、これはケースにもよるのですが、将来的にはそれほど無理して形ばかりの結婚関係を維持しなくても、ある程度は個人の自由に任せてもよいのではないかというような方向性になると思われるのです。

 ただ、前から何度も述べているようにその場合にも、もし子供がいる場合には、子供の将来の人生には絶対に悪影響が出ないようにいろいろな準備や工夫をしなくてはならないということ、それから現在の状況では、できればそうした混乱がないように子供が生まれたのであるならば、最低でも多感な青春時代を過ぎる辺りまでは、幸せな家庭生活を維持してゆくための努力が必要なのではないかということです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2012年12月2日 9:02 PM, 結婚、家庭



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