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末永く平和で安定した社会を維持してゆくために必要な人類の知恵について Part 1

 これはあまり言われることが少ないのですが、実は、これまでの人類の歴史を調べてみると、欲が強く好戦的な人間の存在によって戦争が起きることもあれば、その反対に、わりと無欲で平和主義者の人間が原因で戦争が起きることもあったので、一種の知恵のようなものが必要なのではないかということです。

 

1、より民主的で経済的に豊かで、文化的にも成熟している国々の方が、より独裁的で経済的に貧しく、文化的にも遅れている国々の軍事的な脅威に直面しやすいという歴史法則のようなものがあるので、民主主義国の政治家や市民としては非常に注意が必要である

 その理由としては、大きく二つあげられるのですが、まず第一には、たいてい、これまでの人類の歴史の中で戦争が起きた推移を細かく調べてゆくと、わりと非戦論的なスタンスをとっていたのに、気がつくと大きな戦争に巻き込まれてしまったというようなケースが多いことに気がつくのですが、その理由は何と言っても、わりと平和主義者の人は、すぐ側の国が積極的な軍拡路線をとっていても、できるだけ穏健に事を荒立てないように放っておこうとすることが多いので、結果として、どこかの段階で、そうした軍拡路線をとっている国の突然の軍事攻撃を受けて、大きく敗退するというような状況に追い込まれてしまうことが多かったということなのです。

 そうすると、これまで、このブログにおいて散々賞讃してきた民主主義には、多くの人々が、特に豊かな社会であればあるほど、よほどの国防上の脅威や大義名分がない限り、あまり戦争に賛成しようとしないというような非常に致命的な弱点があることに気がつく人も多いのではないかと思われるのですが、実際、その通りで近現代の戦争の経緯を見てみると、たいてい、より民主的で経済的に豊かで、文化的にも成熟している国々が、より独裁的で経済的にも貧しく、また文化的にも、それほど成熟していない国々からの軍事的な侵略の脅威に直面するというようなシナリオがとても多かったのです。

 ですから、こうした点で民主主義というのは、多くの人々が平和ボケして軍事的なものを馬鹿にしたり、避けたりするような社会的傾向がある場合には、結果として軍事的な侵略の脅威に遭いやすいというような致命的な弱点があるので、民主主義国の政治家や市民としては、非常に注意が必要なのではないかということです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2012年9月15日 9:02 PM, 政治 / 歴史 / 軍事



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