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ホームスクーリングについて Part 4

3、ホームスクーリングの場合、親は、せいぜい、子供の学習アドバイザー兼トレーナーぐらいの気軽な感覚で、保護者というよりも、どちらかと言うと、ほとんど友達感覚で、楽しんで、子育てできる

 第三には、これは、私から見ると、非常に不思議に感じることなのですが、こうしたホームスクーリングでは、親が、学校で言う、教師の役割をしなくてはならない、と信じている人が、数多いのですが、これは、完全な間違いで、こうしたホームスクーリングでは、親が立てる立場は、せいぜい子供の学習のアドバイザーとトレーナー程度の立場でしかない、ということです。

 つまり、これは、実際に、そうしたホームスクーリングをやってみると、よく分かるのですが、何も、そうしたホームスクーリングの際に、親が、ずっと子供の側にいて、一から十まで、いろいろ指図したり、教え込んだりするような必要性は、全くない、ということです。

 そうではなくて、例えば、今日は、テキストのどこからどこまで、やればよいのか、ということを、しっかり子供と一緒に確認しておいて、そして、それが終わったら、おやつ、とか、ゲームとか、ちょっとした、お楽しみや、ご褒美を用意してあげる、とか、もし、どこかで、つまずいていたら、そこは、一緒に考えながら、教えてあげる、とか、あるいは、何となく、力が余って、退屈しているようなら、もう少し高い目標を設定し直してあげる、などというように、基本的には、何もホームスクーリングであるからと言って、一から十まで、子供に細かく教え込むような必要性は、はっきり言って、ほとんどない、ということなのです。

 

ホームスクーリングの場合、親や家族が、よほど子供に無理や押し付けや、いじめのようなことをしない限りは、原則、ほとんど子供の親への反抗なんて起きないような、とても楽しい仲のよい親子関係が維持できる

 それと、これも考えてみれば、当然のことであるのですが、ホームスクーリングの場合、子供が、学校や友達との軋轢でストレスを抱えることが、ほとんどないために、基本的に、よほど親が、めちゃくちゃな押し付け教育や、いじめみたいなことをしない限りは、めったに子供の親への反抗ということは起きません。

 つまり、子供の反抗期というのは、子供の自然な精神の発達や自由な行動を無視して、学校や家で、あまりにも無理やり、強制的に、いろいろなしつけや命令を押し付けようとするようなところから起きることなので、学校に行っているわけでもなく、また、親が、無理やり、変なしつけや価値観を押し付けようとするわけでもないホームスクーリングにおいては、原則、よほどのことがない限り、そうした子供の親への反抗なんて、全く起きなくなる、ということなのです。

 例えば、子供が、何かで困っていると、学校に行っていると、親としては、子供の立場も聞かずに、「そんなの、ちゃんと、出来ないとダメでしょ!」、とか、「○○ちゃんは、ちゃんと出来るのに、あなた、いつになったら、それが出来るようになるの!」、とか、「そんなの、最後まで、しっかりやりなさいよ!」、などと一本調子で怒ったり、責め立てたりしないといけなくなることが多いのですが、これが、ホームスクーリングの場合には、「別に飽きたり、疲れたりしたなら、今日は、休みにして、ちゃんと予定通りに進むなら、後でやってもいいよ」、とか、「別に何回やり直してもいいから、とにかく、大体、7、8割ぐらい出来れば、もういいから、次に進んでいいよ(学校だと、たいていの子供が、そこまで理解しないうちに、どんどん先に進んでいってしまいますよね)」、とか、「別に、うまく出来れば、いいんだから、自分の好きなやり方があるなら、それに変更しても、全然、構わないよ」、とか、「昔、パパやママも、これやったけど、結局、これって、一部の専門職みたいな人以外には、全然、使わない、単なるペーパーだけの知識や計算なんだよね。だから、まあ、試験の時だけ、ザッと出来れば、それでいいんじゃない」、などというように、どちらかと言うと、常に、親が、子供のサイドに立った、物の見方をするようになるので、学校に行っている子供のように、子供から見て、「先生も親も社会も、すべて私達の敵!」みたいな見方が、全然、成立せずに、言ってみれば、「いつも、パパも、ママも、私達に親身になって、いろいろ相談に乗ってくれたり、教えてくれたりするので、学校や社会が、多少、ごちゃごちゃしても、いつも、パパやママも、私達の味方」、というような子供の見方になるので、当然、子供の親への反抗なんて、全く起きなくなってしまう、ということなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2011年5月13日 9:22 PM, 教育



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