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現在の日本のような高度な先進国では、ほとんどの人が我慢すれば、買わなくてもいいようなものを作ったり売ったりして、経済を成り立たせているのだから、必要以上の買い物の自粛運動なんて、百害あって一利なしである

 前回に続き、現在の震災、及び、その後の原発の事故等に関する現在の私の見解を述べます。

 

 第四には、これは現在の世相を見ていて、よく考えてみると、ちょっとおかしいのではないかと思われるものについて、幾つか述べたいと思います。

 

1、現在の日本のような高度な先進国では、ほとんどの人が我慢すれば、買わなくてもいいようなものを作ったり売ったりして、経済を成り立たせているのだから、必要以上の買い物の自粛運動なんて、百害あって一利なしである

 まず第一には、現在、何となく日本全部で緊縮というか、何でも自粛モードが漂っているのですが、これは、はっきり言って申し訳ないのですが、現在の日本のように世界最先端の先進国になっていると、普通の発展途上国のように単なる生活必需品を作ったり、売り買いしたりして、その国の経済を成り立たせているような国と違って、ちょっとしたブランド品や贅沢品のようなもの、つまり「別に買わなくてもいいか」とか、「別にないなら、なくても困らないか」というような商品やサービスを提供して、生活を成り立たせているような人達が、本当にごまんといるということなのです。

 ですから、これは誰でも心の中の本音としては、はっきりしていることなのではないかと私は思うのですが、「みんなで協力しなくてはいけないのはわかる」、「何とか被災者の人達を助けたいのもわかる」、「でも、自分の所の商品やサービスが売れなかったら、今度は、誰が自分を助けてくれるの?」とか、「このまま何ヶ月も、このままの状態が続いたら、私の生活は、いったいどうなるの?」というような経済的、あるいは生活上の不安を抱えている人達が、現在の日本には、本当に大勢いるということなのです。

 ですから私は、確かに必要以上の買い占めのようなことに関しては反対なのですが、そうではなく、「みんな、とにかく我慢して、やりくりしなくてはいけない」とか、「とにかく買い物を控えなくてはいけない」なんて世論で日本を一つにしようとしていると、もうしばらくすると日本中、経済的に大変なことになってしまう可能性があるので、そうしたことに関するCMなんて流さずに、せいぜい個人の自由にしてもらうようにしないといけないということなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2011年4月9日 5:26 PM, コラム / 政治



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