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トランプ前大統領の政治について Part 4

 ですので、トランプ氏のような人物が政治の世界に入った場合には、そうした政治の世界に足を踏み入れた途端に、それまで彼が最も得意とし、また彼に最も恩恵をもたらしてきたいろいろなやり方、つまり次々と問題発言をしたり、大きな敵を作ったり、熱烈な味方を囲ったりして、非常に強力な排他的な利益共同体を築いてゆこうとするような言動の仕方はやめて、そうではなく、それまで敵としていた人々の立場にも、また味方でも敵でもない人々の立場にも真摯に向き合って(たとえ、そうした人々の求めていることは、あまり実現できないとしても・・・)、そして、彼にとっての味方の人々のためにも、また敵としていた人々のためにも、さらには味方でも敵でもない人々のためにも、できるだけ不利益や不幸が小さく、また、できるだけ利益や幸福が大きい政治的な成果を目指すような政治姿勢に大きく変えてゆかなくてはいけないようなところがあったのです。

 はっきり言って、ビジネスの世界の成功者や、マスコミやエンターテイメントの有名人から、こうした優れた政治家の立場への転身がうまくできない場合には、たいてい選挙の洗礼を経て、そうした人物は、政治の世界から足を洗わされるようになるか、また場合によっては、そうした人物の熱烈な支持者達に、そうした人物が敵とする存在への憎悪や敵意を盛んに駆り立てて、かなり急進的な政治的な立場に変わってゆくこともあるようなので、多少注意が必要なところもあるようです(今のところ、トランプ氏に、そこまでの意図はないように感じますが・・・)。

 こうした観点から見ると、特にトランプ氏の場合には、彼自身の言論の力や、大衆心理をつかむ力をあまりにも過信して、単に彼自身が好き放題の言動をしているばかりでなく、現実のアメリカ国民の生活に、あまりにもマイナスをもたらすような政治的な言動をしすぎてしまったために、2020年の大統領選挙では、さらに前回にも増して、トランプ氏に対して、本当に危険や反感を感じている、いわゆる「トランプ氏の敵」を、あまりにもたくさん作りすぎてしまったことが、2度目の大統領選での大きな敗因になったのではないか、と思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2021年1月20日 10:01 PM, 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 成功論、繁栄論 / 政治 / 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 私の霊的な仕事について / 経済



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