Light Symbol

トランプ前大統領の政治について Part 2

 世界中の多くの国々と同じようにアメリカの政治の世界においても、これまでの長い歴史の中で鍛えられ、培われてきた、非常に大勢のエキスパートの人々によって、議会や行政や裁判や軍事などの運営が行われています。

 それゆえ、はっきり言うと、いくら世界的に有名なアメリカの大統領がいると言っても、何もかも一存で勝手に決められるようなことは意外と少なくて、何か行う際には、様々な専門分野の長官や、50の州知事を初めとする行政組織の人々や、たくさんの国民からの支持を得た数百人、数千人の国や州の議員の人々や、憲法や法律関係のプロフェッショナルの人々の支持や協力をしっかり得ながら、一つ一つの課題をきっちり達成してゆく必要があるわけです。

※例えば、特に警察や役所の仕事のような、わりとオーソドックスな行政サービスの業務については、大統領や主要な党の交代によって、大きな方針の変更や、組織の統廃合や、業務内容の改善のようなものは、やろうと思えば、かなりきっちり行えると思うのですが、はっきり言って、もうすでにかなりきっちりした業務が行われているようなものに関しては、たとえ大統領や主要な政党が変わったとしても、それほど急に大きく変えることは難しいのではないか、と思われます(無理に突然、大きく変えてしまうと、たくさんの国民の生活に支障が生じるので・・・)。

 

 そうすると、いくらメディアやアメリカの宗教界で有名人だったり、人気のある人物であると言っても、そうした非常に多くの人々の支持や協力をしっかりとりつけながら、時には非常に繊細な利害の調整をしたり、非常に難しい判断をしなくてはならないような大統領職に就いたからには、そうした多くの人々の非常に緻密かつ大変な仕事を、時に台無しにしてしまったり、彼らの感情をかなり大きく逆撫でするような発言を、政治的に公式な立場とは、あまり言えないTweetや集会などで連発してゆくようなトランプ氏の政治姿勢は、かなり問題が多かったのではないか、と思われます(多分、かなり最初の時点から内部の人々から、そうした点は、いろいろ進言されていたのではないか、と思われます)。

 単純な分析としては、そうした政治姿勢になっていると、トランプ氏と直接つながっているような感覚を持っている大勢の支持者の人々は、言ってみれば、まあ、それなりに政治的な力もある、アメリカのエンターテイメントや宗教界の有名人のような感じで、非常に熱烈なファンとして、ついてゆけたかもしれないのですが、かたや、常にかなり慎重に大変難しい政治的な仕事をしてゆかないような人々の立場としては、「ああ、また、とんでもないことを言ってるぞ」とか、「あんなことを言われたら、今までの仕事がすべて台無しじゃないか」とか、「何十年もかけて築いてきたあの国との外交関係や、将来のための国家プロフジェクトなのに、いったい、どうしてくれるんだ」などというような感じで、本当に国のためや、人々のためを思い、一生懸命仕事しようとしていた人々は、だんだん時と共に、トランプ氏のもとから離れていったのではないか、と思われます(辞表を出したとしても、なぜかクビにされたらしいのですが・・・)。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2021年1月18日 9:08 PM, 宗教、道徳 / 政治 / 現在のアセンションの状況 / 社会、文化 / 私の霊的な仕事について / 経済 / 軍事



«

»

おすすめ記事

過去の記事